離乳食完了期(11〜12か月)のご飯は「軟飯」が基本です。
軟飯とは、指で軽くつぶせる程度の硬さで、水加減は米1に対して水1.5が目安となります。
その後は、赤ちゃんの成長に合わせて徐々に硬くしていき、18か月頃には大人と同じご飯に移行することになります。
この記事では、離乳食後期の「9ヶ月」頃から「18か月」以降までの、ご飯の炊き方の目安についてお伝えしています。
9〜10か月(離乳食後期)
- ご飯の状態:全がゆ(7倍がゆ〜軟飯手前)
- 炊き方の目安(水加減):米1:水7〜5
- 食べ方のポイント:歯ぐきでつぶせるやわらかさで、スプーンで食べさせる
11〜12か月(離乳食完了期初期)
- ご飯の状態:軟飯(やわらかめのご飯)
- 炊き方の目安(水加減):米1:水1.5
- 食べ方のポイント:指で軽くつぶせて、おにぎりにすることで手づかみ食べの練習に
13〜15か月
- ご飯の状態:軟飯〜普通のご飯の中間
- 炊き方の目安(水加減):米1:水1.3〜1.4
- 食べ方のポイント:奥歯が生え始めると徐々に普通ご飯へ。固い場合は汁物でふやかす。
16〜18か月
- ご飯の状態:普通のご飯
- 炊き方の目安(水加減):米1:水1.2(大人と同じ)
- 食べ方のポイント:よく噛む習慣をつける時期。食べにくければ少し柔らかめに調整。
18か月以降(幼児食)
- ご飯の状態:大人と同じご飯
- 炊き方の目安(水加減):米1:水1.2
- 食べ方のポイント:大人と同じ食事に移行。ただし味付けは薄めを継続する。
ご飯の硬さについては、上記の目安を押さえながら赤ちゃんの成長と、食事の様子をよく観察しながら調整してくださいね。
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離乳食完了期の栄養バランス
離乳食完了期のご飯の硬さを理解したところですが、その他の栄養バランスについても、注意を向ける必要があります。
ご飯の硬さと同様に「9ヶ月」頃から「18か月」以降まで、必要となる栄養素をお伝えしていきます。
9〜10か月(離乳後期)
<必要な栄養素>
- 鉄分(母乳だけでは不足しやすい)
- タンパク質(魚・肉・豆腐・卵黄)
- ビタミンC(鉄の吸収を助ける)
<レシピ例>
- 軟飯のおじや(鮭+小松菜):→ 鮭の鉄分+小松菜のビタミンCで吸収率アップ
- 豆腐とひき肉の煮込みあんかけ:→ やわらかく飲み込みやすい
11〜12か月(離乳完了期初期)
<必要な栄養素>
- タンパク質(卵白も解禁、全卵1個までOK)
- カルシウム(骨の成長)
- 鉄分はまだ不足しやすい
<レシピ例>
- 軟飯のおにぎり+鶏そぼろ+ブロッコリー和え:→ 手づかみで食べやすい、バランスよし
- しらす入りかぼちゃの茶巾しぼり:→ カルシウム・ビタミン豊富
13〜15か月
<必要な栄養素>
- 食物繊維(便秘予防)
- 良質なたんぱく質(赤身肉や魚、豆類)
- 脂質(脳の発達に必要)
<レシピ例>
- 普通ご飯に近い軟飯+野菜入りハンバーグ:→ 野菜も一緒に食べられるので理想的
- さつまいもスティック+ヨーグルト和え:→ 食物繊維+カルシウム補給
16〜18か月
<必要な栄養素>
- カルシウム・ビタミンD(骨・歯の発達)
- 鉄分(まだ不足しやすい)
- バランス良い食事習慣
<レシピ例>
- 普通ご飯のおにぎり+鮭の塩抜きフレーク+ほうれん草胡麻和え:→ 鉄+ビタミンCで吸収アップ
- ミルクスープ(牛乳+野菜+鶏肉):→ カルシウム・タンパク質を一度に補給
18か月以降(幼児食)
<必要な栄養素>
- ほぼ大人と同じ栄養素。ただし塩分・油分は控えめ。
<レシピ例>
- 普通のご飯+野菜たっぷり味噌汁+煮魚
- 野菜入り卵焼き+ご飯+果物
離乳食完了期のご飯の硬さのまとめ
月年齢別にご飯の硬さについて一覧表にまとめました。
月齢 | ご飯の状態 | 炊き方の目安 (水加減) | 食べ方のポイント |
---|---|---|---|
9〜10か月 (離乳食後期) | 全がゆ(7倍がゆ〜軟飯手前) | 米1:水7〜5 | 歯ぐきでつぶせるやわらかさ。スプーンで食べさせる。 |
11~12ヶ月 (離乳食初期) | 軟飯 (やわらかめのご飯) | 米1:水1.5 | 指で軽くつぶせる程度。おにぎりにすると手づかみ食べの練習に良い。 |
13〜15か月 | 軟飯〜普通のご飯の中間 | 米1:水1.3~1.4 | 奥歯が生え始めると徐々に普通ご飯へ。固い場合は汁物でふやかす。 |
16〜18か月 | 普通のご飯 | 米1:水1.2 (大人と同じ) | よく噛む習慣をつける時期。食べにくければ少し柔らかめに調整。 |
18か月以降 (幼児食) | 大人と同じご飯 | 米1:水1.2 | 大人と同じ食事に移行。ただし味付けは薄めを継続。 |
赤ちゃんの成長には個人差があります!
- 歯の生え方:奥歯の生える時期は個人差が大きく、10か月で生える子もいれば、18か月頃の子もいます。
- 食べる意欲:食べることに積極的な子と、慎重な子では進め方を調整する必要があります。
- 消化機能:胃腸の発達も個人差があるため、無理をせずその子のペースに合わせることが大切です。
ご飯の硬さの調整で困った時の調整法!
- 嫌がる場合:一段階前の硬さに戻し、1〜2週間様子を見てみる。
- 丸飲みしてしまう:ご飯を小さく握ったおにぎりにして手づかみ食べを促す。
- 食べムラがある:汁物やスープでふやかして、食べやすくする工夫を施す。
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